福岡は九州の文化的中心地として、多彩な美術館や博物館が点在する街です。
と言いつつ東京よりかなり少ないですが。
ART FAIR AISA FUKUOKAや福岡ミュージアムウィーク、宗像では2022年から宗像みあれ芸術祭の開催など幅広いジャンルの芸術作品に触れる機会があり、初心者から玄人まで楽しめる豊かな文化環境を提供しています。
都市部にある大規模な美術館から地域に根ざした美術館までそれぞれ独自の特色を持っています。
企画展や常設展示、地元アーティストの作品展示など、ふらっと行っても新しい発見があります。
この記事では、福岡県にある主要な美術館・博物館をご紹介していきます。福岡県内のすべての施設を網羅することはできませんが、福岡市内でアートを楽しみたい方の参考になるよう、各施設の特徴やアクセス情報などをお伝えしていきます。
福岡県の美術館
福岡市美術館

福岡市美術館は大濠公園のほとりに位置し、お散歩がてらふらっと寄るのもおすすめです。多分100回くらい行ってます。
企画展ももちろん楽しめますが、コレクション・常設展が素晴らしいです。
コレクションに私の大好きなサルバドール・ダリの「ポルト・リガトの聖母」があります。
土日やとくにイベントが付近であっている時は駐車場全然空いてないので、公共交通機関で来ましょう。お花見シーズンは車がすごいです。
アクセスはこちら。
福岡県立美術館

福岡県立美術館は中央区天神の須崎公園に位置します。
福岡県立美術館と福岡市美術館を間違う人多いようですね。福岡市民ホール(旧福岡市民会館)やボートレース福岡があるほうが福岡県立美術館です。
現在2025年7月時点では福岡市美術館の隣に福岡県立美術館が移転予定らしいです。ありがたいです。でも福岡市美術館の隣に移転したら完全に違いが分からない人続出な気がしますがなぜわざわざ隣なんでしょう。
また、福岡県立美術館は高校の卒業制作展をさせてもらった思い入れのある場所です。
福岡県立美術館はバーチャル美術館があるのでぜひご覧いただきたいです。
アクセスはこちら。
福岡市博物館

福岡市博物館は百道浜に位置します。
福岡県の美術館・博物館ではかなり広い方なので、大型の企画展がある際はよく使われている印象です。
福岡の歴史とくらしを研究・展示する博物館です。目の前にサザエさん通りがあります。
アクセスはこちら。
アジア美術館

アジア美術館は中洲に位置し、周囲に博多座やリバレインなどがありアクセスも良好です。100回は行きました。
アジアの近現代を中心とした作品を収集、保管、展示を行っている世界唯一の美術館です。コレクションはアジアの尖ったアートが多い印象です。
近くにアンパンマンミュージアムがあるからなのか、毎年(?)「絵本ミュージアム」の企画展が開催されていて、意外に子供から大人まで来館しているのではないでしょうか。
以前ミュージアムショップに草間彌生グッズがあったのに、いつの間にか無くなって悲しいです。
アクセスはこちら。頑張れば博多駅からも天神駅からも徒歩で行けます。
九州国立博物館

九州国立博物館は太宰府に位置し、太宰府天満宮に隣接しています。日本文化の形成をアジア史的観点から捉えるという基本理念を持ち、東京、京都、奈良に次ぐ4番目の国立博物館として2005年に開館しました。
太宰府天満宮側から行く場合は、長いエスカレーターで九州国立博物館に向かいます。
九州国立博物館は九州になかなか来ない作品が来るという噂を聞いたことがあるのですが、おそらく国立博物館としての規模とネットワークを活かし、普段は東京、京都、奈良の国立博物館や、海外の博物館との連携による展示も実現しているようです。
アクセスはこちら。博多バスターミナルからの太宰府ライナーバス「旅人」は年末年始は運行していないはずなので注意しましょう。
北九州市立美術館

北九州市立美術館は北九州戸畑に位置する、丘の上の建つ美しい美術館です。建築家の磯崎 新(いそざきあらた)さんが手かけたものでプリツカー賞を受賞された代表作です。
本館と分館があり、写真は本館で分館は休館中です(2025年6月現在)
なんとマネの「マネとマネ夫人像」があります。
アクセスはこちら。
九州芸文館

九州芸文館は筑後の筑後船小屋駅前に位置し、筑後地域の伝統工芸や文化、自然環境を活かしたイベントやプログラムを展開し、地域資源の発信拠点としての役割を担っています。
建築はなんと隈研吾です。
アクセスはこちら。
田川市美術館

田川美術館は筑豊にある美術館で、地域に根差したテーマの企画展や、地域の人々に寄り添ったイベントを開催しています。
noteがあるのでぜひご覧ください。
アクセスはこちら。
福岡市科学館

福岡市科学館は誰もが科学を楽しむことができる施設で、プラネタリウムや基本展示室には50個以上の体験アイテムがあります。3階に企画展・特別展ができる場所があります。
同じ建物に蔦屋やスターバックス、ボンラパス、その他お食事処もあるので長時間過ごせます。ここのスタバに時々出没しています。
美術館でも博物館でもないですが、企画展がよく開催されているので入れました。
アクセスはこちら。
久留米市美術館

久留米市美術館はその名の通り久留米市にあります。旧石橋美術館です。
株式会社ブリヂストン創業者である石橋正二郎氏が、郷里久留米市に建設寄贈した石橋文化センターの中核施設として、1956年4月26日に開館しました。素晴らしい地域貢献ですね〜
敷地はかなり広く、バラの庭園が美しいです。企画展を見た後に図書館でゆっくりしたりカフェで一息ついたり敷地内をお散歩するだけでも気持ちいです。
アクセスはこちら。西鉄久留米駅から頑張れば徒歩で行けます。多分徒歩15分くらいです。
九州産業大学美術館

九州産業大学美術館は福岡市東区の九州産業大学所有の美術館で、芸術学部を中心に、美術、工芸、デザイン、写真などの作品を収集しています。
初めて行ったのは2007年の「ウイリアム・モリス展」で、その時のポストカードは今も大切に持っています。
アクセスはこちら。
出光美術館 門司

出光美術館は門司にあり、日本の書画や中国・日本の陶磁器を中心とした展示を行っています。
館内には出光興産創業者で美術館創設者でもある出光佐三の生涯を紹介する「出光創業史料室」も併設されており、企業創業者の足跡と美術コレクションを同時に楽しむことができます。
アクセスはこちら。
Artist Cafe Fukuoka

Artist Cafe Fukuoka(ACF)は旧舞鶴中学校を活用した施設で、福岡市が運営しカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が受託運営する形で2022年9月に開業しました。
アーティストの創作活動を幅広く支援することを目的としており、スタートアップ支援から相談業務、マッチング機能、イベント開催まで多岐にわたるサービスを提供しています。また、アーティスト・イン・レジデンスの拠点やギャラリー機能も備えており、アーティストが活動を始めやすい環境づくりに取り組んでいます。
施設の運営は「相談」「イベント」「マッチング」「販売促進」の4分野を軸に展開され、アーティストの活動支援と同時に、市民がアートを身近に感じられる空間や体験の提供も重視しています。
美術館ではありませんが、展示やギャラリー、インスタレーションや大規模展示に適したグランドスタジオなど、多様なアート活動に対応できる環境を備えています。
また、どなたでも活用できるコミュニティスペースがあり、私はたまにここでお仕事をいています。アーティストのトークイベントもこちらのコミュニティスペースで開催しています。
以前Teatetoというカフェがあったのですが無くなってしまい悲しいです。お抹茶とクッキーがお気に入りでした。
アクセスはこちら。旧小学校なので駐車場は十分広いのですが、福岡市美術館と同じく福岡城跡地に近いので、お花見の季節やイベント開催期間は駐車場がいっぱいなのでご注意ください。
大川市立清力美術館

大川市立清力(せいりき)美術館は大川市に位置し、酒造の事務所として建てられた洋館を大川市立清力美術館として開館した美術館です。
アクセスはこちら。
まとめ
福岡県の美術館・博物館を紹介しました。福岡市内に集中している施設が多いですが、久留米、北九州、太宰府など県内各地にも点在しています。
アクセスは公共交通機関が便利な施設が多く、特に福岡市美術館やアジア美術館は中心部からもアクセス良好です。駐車場は混雑することが多いので注意が必要です。
開館状況や企画展情報は各施設の公式サイトで事前に確認することをおすすめします。